Fam'SのThird-F記録

「意識でつながる家族」の実践を少しだけご紹介します。

Third-F(3番目の家族)とは

Thirdがあるということは、FirstとSecondもあります。

"First Family"は定位家族のこと。自分が生まれ育った家族のことを指します。

"Second Family"は生殖家族のこと。婚姻によって作られる家族を指します。

定位家族と生殖家族はきちんとした学術用語です。

そして、"Third Family"は私たちFam'Sが提案する新しい概念です。

"Third Family"とは、意識でつながる家族を指します。

たとえ、血がつながっていなくても、一緒に住んでいなくても、「○○さん、元気かな?」「○○くん、今月誕生日だったな」と家族のように思えるつながりのことです。

なぜこの概念が必要なのか?
Fam'Sは育児の孤立化という現代の問題に注目しています。

 

核家族化が進んだことにより、家族は血縁・地縁による支えを受けづらくなっています。

その結果、昔はみんなで助け合っていた育児が母親に一点集中してしまいがちです。

人の命を預かる仕事を1人でこなすのは非常に大変なことです。

さらに、受験戦争や長時間労働非正規雇用の増加などの先行きの不安から、日本人の多くは心にゆとりを持つことが難しいように思います。

それが、公共の場でベビーカーを使うことに対しての批判やマタニティーハラスメントなどを引き起こしているのではないでしょうか。

メディアでは合計特殊出生率の低下の問題が頻繁に取り上げられ、その原因として、女性の高学歴化や社会進出がよく挙げられます。

もちろん、それもあるでしょう。

しかし、子どもに厳しい社会で、子育てを女性1人で担わなければならないと分かって、それでも"産みたい!"と思えるでしょうか?

解決すべき問題はたくさんありますが、まずは血縁・地縁に並ぶ育児サポート体制を作ろう!自分が将来、子どもを欲しいと思えるような社会を作りたい!その想いがThird Familyという概念を生みました。

 

First・Second・Thirdの3つが揃えば、より良い社会環境が作れるとFam'Sは信じ、活動しています。

池田ちゃんの10月記録。

ちょっぴり人見知りなファムズメンバー、池田ちゃんがThird-Fをはじめました。

 

池田ちゃんが担当するご家族はお子さんがなんと4人!(長男・次男・長女・三男)

1人では大変だということで、2人態勢でThird-Fをすることになりました。

初回はThird-Fの先輩、カーリーが同行しました。

 

駅で待ち合わせしたあと、ご自宅へ。

長男&次男くんは人見知りすることもなく、すぐに妖怪ウォッチの遊びをお姉さんたちに教えてくれました。

妖怪ウォッチを知らないお姉さんたちは長男&次男くんの勢いにタジタジ…。(子どもの遊びって結構難しいですよね)

長女ちゃんは、はじめ少しだけ緊張していましたが、しばらくして、大好きなアニメについて教えてくれ、一緒におままごとをしました。

三男くんはまだ生まれたばかりなので、お母さんにおんぶされていました。

 

さて、子どもの社会では1才違うと大先輩。遊び方が全然違います。性別が違えばなおさらです。

次男くんは長男くんと一緒に遊びたいが、長男くんは次男くんに合わせて遊ぶのではなく、もっと高度な遊びがしたい。

長女ちゃんは、長男&次男くんと遊び方が違うけど、仲間に入れて欲しい。

 

この3人の要望を受けて考えた遊びは…おりがみ!!

3人で、おりがみ使ってお店屋さんごっこや紙飛行機バトルをしました。

お店屋さんごっこでは長男くんがハンバーグやアイスクリームを作り、長女ちゃんはそれらを購入する。

紙飛行機バトルでは長男&次男くんが対等にバトルすることができました(^^)

 

さて、お昼が近づいてきた頃、台所からいい匂いが…。

なんとお母さんが栄養満点のサラダとシチューをごちそうしてくれました!!

1人暮らしで、適当なごはんばかり作ってしまう池田ちゃんとカーリーは感動しました(ノД`)・゜・。

見た目も味も最高なごはんをありがとうございました!

 

ごはんが終わった後は、お母さん・池田ちゃん・カーリーでガールズトーク。

子どもの成長についてや恋愛、学園祭についてなどなど…真面目な話から面白い話まで。本当に楽しかったです。(ガールズトークが盛り上がり過ぎて長男くんがやきもち焼いてしまいました…。ごめんね長男くん)

 

午後1時になり、そろそろ帰る時間。

お母さんと長女ちゃんが駅までお見送りしてしてくれました。

バイバイした瞬間、号泣の長女ちゃん。

たった3時間だけのお遊びがそんなに楽しかったのか…とお姉さんたちはビックリしてしまいました。

 

そんなこんなで短い時間でしたが、初回Third-Fが終了しました。

最後に思い出の写真を載せておきます。

 

 

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まだ3人がバラバラに遊んでいた頃。

 

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3人でお店屋さんごっこ。長女ちゃんが次男くんから何かを買っている様子。

 

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躍動感あふれる紙飛行機バトル。

 

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お母さんが作ってくれた昼食。本当に美味しかったです‥!

カーリーの約1年間

みなさん、こんにちは。

九州大学3年のカーリーです。

私は学生団体Fam'Sで親御さん・学生向けにイベントを企画したり、Third-Fという概念を広めるべく活動しています。

 

Third-F制度では具体的に何をするのか?

私たちFam'Sは保育を専門的に学んでいる訳ではありません。そのため、できることはほんの少しです。

例えば、子どもとお母さん、そして私が一緒に公園に行って、子どもと遊んだり。その間お母さんはゆっくりとしたり、私とお母さんでガールズトークをしたり。

他にも、ご自宅に行って子どもと私が遊んでいる間にお母さんがご飯の作り置きをしたり。

…などなど、学生ができることはほんのわずかなものです。

 

また、Third-Fの一番の特徴は「まるで家族のようなつながりを持つこと」です。

おままごとのように思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、昔は地域全体で育児のサポートをしていた機能が今は失われています。その代替として考えた概念がThird-Fです。

実際に、私はThird-Fを通して、現在お世話になっている家族を、本当の家族のように感じています。

 

Third-Fは、「完全に託児をお願いしたい!」というお母さん・お父さんには向かないかも知れません。

しかし、もし「少しでも息抜きがしたい。学生と気軽に話してみたい。孤独な育児環境を少しでも変えたい」というお母さん・お父さんがいらっしゃったら、ぜひFam'SのThird-F制度を活用してみてください。

 

さて、それでは私の具体的な活動記録を簡単にまとめたいと思います。

私はある家庭と約1年間交流させてもらっています。

主に交流するのはお母さんと娘さん。

初めて会った時、娘さんはまだ2歳6か月。まだまだ赤ちゃんのようでした。

言葉を少し話始めた頃だったので、会話に苦労したのを覚えています(笑)

しかし、どんどん急成長し、言葉がスラスラと出てくるようになり、手足が伸び、動き回れる範囲が広くなりました。今は、お母さんの代わりに思いっきり公園で遊んでいます。

また、お母さんとは回数を重ねるにつれて、育児の話から私の進路について、幼児教育についてなど、込み入った話をするようになりました。

現在実家から離れて1人暮らししている私にとって、お母さんの存在は本当に心の支えになっています。

これからも、ずっと交流していきたい大切な家族です。

それでは、最後に思い出の写真を貼っておきます。

 

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家でトーマスを見ている娘さん。

 

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一緒に運動会に出ました!

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七五三に参加させてもらいました!